2012/06/05
スリに気をつけろ!
ああもう楽しみ!イタリア旅行まであと5日。
準備に(いちおう)余念はありません。行きたいレストランやジェラードショップも同居人が一生懸命さがしております。おかげで食事は、朝昼晩+ジェラード2食が毎日続く予定・・・。
ただ、イタリアへ行く、と言うたび「危ないから気をつけて!」とアドバイスを受けるのが気になります。情報源のガイドブックやネットのサイトにも、おんなじことが書いてありました。ひったくりからぼったくり、スリや力技などいろんなことが起こるらしく、ローマではジェラードをわざと引っかけ、こっちがパニックになっている間にスる、というご当地ネタもあるとかなんとか。
街中危険だらけっていうのなら、どれだけ緊張して街を歩かなくちゃいけないんだろう・・・と今からちょっと不安ではあります。
それを思えば、パリはなんと気の抜けたことか。もちろん危険な話は聞きますが、それなりに気を配っていればイタリアほど緊張する必要はない。平和なんだなーっ、パリ!・・・と思っていたその矢先、ひやっとする出来事が2度、ありました。
まずはある日の晴れた休日。
シャンゼリゼを散歩して、凱旋門の最寄り駅 Charles de Gaulle-Etoile から地下鉄に乗りました。これはメトロ1番線、市内の主要観光地を通る一番乗客の多い路線。改札付近にはスーツケースを持った人、地図を片手に行き先を探している人、観光と見られる人たちでワイワイしています。
わたしたちも切符を買わなければいけなかったので、同居人が窓口に並んでおりました。こういう場所に来ると、わたしは頭の中で「スリに気をつけろ!」という警告が鳴るので、いつものように同居人のサイフをガードするように立ちます。
ふと、隅のほうに視線をやると、中東系らしき15歳前後の男の子2人が、PARIS と大きく書いた観光地図を片手に立っています。ただ、その視線が怪しい。広げた地図ではなく、通行人を鋭い目で見ている。
観察していると、通行人のバッグやズボンのうしろポケットをチェックしている様子。そしておもむろに人の背後にピタッとくっついていき、その人が改札を通っていってしまうとすっと身を引いて、もとの場所に戻る、をくり返しているんです。
そう、彼らはスリの集団。改札を通るときのもたもたする瞬間に、隙があったら盗ってしまおう、そんな算段なようです。
わたしたちは堅いガードのおかげで狙われることはありませんでしたが、ふと気づくと奥のほうで切符を買おうとしている日本人らしき男性(キレイ目の半そでシャツ、ストール、ぱりっとした麦わら帽、ズボン袖まくりという観光って恰好で分かりやすかった・・)が2人に囲まれているではないですか!
なんと、切符の買い方を無理やり教えられている様子!親切を装って、その隙にスッてしまう、常套手段じゃないですか!!OH NO!!!
ドキドキしながら、よっっぽど横槍を入れて助けようと思いましたが、日本の彼のガードも意外に堅かったのか、2人は(たぶん)怪しい動きもなくもとの場所へ。しばらくしても日本の彼がおろおろしている様子もなかったので、だいじょうぶだったとは思いますが・・・。
そのあとさらにぎょっとしたのは、さっきの2人組に仲間が増えて6人ほどになっていたこと。放っておいたらどんどん増えかねません。あんなのに囲まれたらひとたまりもない。そう思って早足でその場を立ち去ったわたしたち。久しぶりに冷や汗が出た経験でした。
さて、それから4日後の金曜日。行きつけのワイン屋さんに行く道すがら、またもメトロ1番線に乗ったわたしたち。この日は平日、観光客に加えて通勤客も多い夕方のことでした。
高級ホテルやショップがある Concorde 駅の手前から乗りましたが、席はいっぱい。ドア付近に立っている人も10人弱で混み合っている車内。そこへ隣の車輌から移ってきたのか、クリスチャーノ・ロナウド風15歳くらいの男の子がどこからともなく現れ、だれともなく「コンコルドの駅はどこ?」と(英語で)尋ねました。
その声につられ、視線を上げて路線表を確認したわたし。同居人は無言。「次の駅だよ」と親切に教えてあげるおじちゃんもいました。
それを聞いた彼はにっこり「ありがとう」と答え、連れとおぼしき女の子に声をかけます。女の子はグッチの帽子をかぶって、同居人のうしろに。ほかにも2、3人の子どもが。
そしてコンコルドに着くと、わーっと騒がしく降りていきました。
それから2駅先にすすんで、車内を何気なく見ていると、隣の車輌から見たことのある集団がやってきました。クリスチャーノ・ロナウド。グッチの帽子。
その瞬間どきっ。。
彼らはこの1番線で車輌を変えながらカモを狙ってる、スリの集団だったんです。あの「コンコルドどこ?」で乗客の気が緩んだ瞬間に狙う作戦だったと思われます。もちろんわたしはいつものしっかりガードでなにもありませんでしたが、さっきいた観光客の中に被害者はいなかったかと不安になりました。
さらに心臓が止まるかと思ったのは、しばらくあとに同居人が「実はバッグ開けらた」と告白してきたことです。見たらショルダーバッグの口という口が全部開いていました。
ヒエーーー
1度目の「コンコルドどこ?」事件で背後にいた女の子がどうやら犯人のよう。バッグが
もぞもぞするので無言で睨んだところ、手を引っ込めたようですが、油断ならん!!幸い貴重品は入れてなく、唯一入っていたハライタの薬も盗られていませんでした。
あー良かったホント。
彼らの姿を見たときに、怪しいかな?とは思ったけれど、女の子のグッチの帽子やロナウドの比較的普通の恰好で、油断していました。
最近は H&M や GAP などのファストファッションのおかげで、10ユーロあれば普通の服が揃えられる時代。恰好だけでは判断できません。みなさんも自分の貴重品を守ることはもちろん、まわりにも十分注意して、観光してくださいね!
ということでここでスリに対する気持ちをきっちり入れ替えて、イタリアではパリ×100 の注意で無事に帰還したいと思います。
チャオ!